◆2005 No.1◆



関係者各位

「2005 
アイアンマンワールドチャンピオンシップ レースレポート」

2005年10月15日

大 会 名      アイアンマンワールドチャンピオンシップ

日  時      2005年10月15日(土)

場  所      ハワイ州コナ島

距  離      SWIM 3.8km,BIKE 180km,RUN 42km

気  象      晴れ

使用機材      

レースウェア     アシックス   

シューズ     アシックス

バイク        MACH555 U2メイストーム

補給食      カーボショッツ(25g*12個)        

成  績     20位9時間56分12秒   SWIM 1:05:10 BIKE 5:22:09 RUN 3:24:47

 

 今回の目標はトップ10に入る事だった。でも実際どこまでいけるのか分からない。

今の自分の力を全て出し尽くし、今年一番のレースをしようと思って挑んだこのレース。調子は良いのか悪いか分

からない。最後まで精一杯レースをするのみ。

 スイムは大きな船を目指し、約2キロ行って折り返して来るコース。バトルは一回もなく泳ぎやすかった。

しかし、1キロぐらい泳いでから前の選手が突然足をつり、慌ててその前の選手に付こうと思った時にはすでに3メ

ートルぐらいあいていて、必死に泳いでその距離を保つので精一杯だった。結局大きな集団からはちぎれ、3人で

行く事になった。行きは船を目指すから簡単だが、波があり帰りは目標とするのがよく見えず、どっちに泳いで良い

のか分からなかった。気付いたらコースからだいぶ外れていたみたいで、サ−フボードに乗ったレフリーの人にもっ

と左と言われた。だけど少し泳ぐとまたどこに向かって泳げば良いのか分からない。何回も立ち泳ぎをしてコースを

確認した。始めいた集団から約4分後にスイムフィニッシュ。

 問題はバイク。今の自分の実力だと、バイクの調子の良し悪しでレースは決まる。

今までバイクの調子が良いのか悪いのかも分からなかったが、レースに何回も出て行くうちに、今日はキレがあっ

て踏めるだとか、全く踏めないや…ってゆうのが分かってきた。今回は、う〜んキレはなかったけどまずまずだった

はず。心拍数は結構高いとこを維持してイイ感じだった。だけど…抜かれる一方。みんなが速いのか、自分が調子

悪いのか、レース中ずっと不安だった。100キロ手前からはエイジグループの物凄いパックに抜かされ始めた。

パックはすごい。吸い込まれそうな感じだった。このまま抜かされ続けてバイクフィニッシュ。この時、初めて30位

ぐらいと自分の順位を知った。

 ランは練習不足でどこまでいけるか分からないけど、とりあえず一人でも多く抜く事を目指して走った。

表示が細かくないから、いったいどのぐらいのペースで走っているのか分からない。どうせペースが後半落ちるから

行けるとこまで行くいつもと同じ作戦。やはり13キロ過ぎから足は痛くなってきた。ここからは辛抱のみ。けど、

ラスト7キロぐらいから落ちていたペースを上げる事が出来た。ランタイムは自分のベストを7分の更新出来た。

ビックリだ。

 今回目標としていたトップ10には及ばなかったけど、最後まで諦めずにレースをしたと思う。やはり強い選手は

たくさんいた。もっともっと練習して強くなりたいって思った。プロ選手の表彰式は、格好良いしキラキラ輝いて見え

る。いったい、あの台状から見える景色はどんなんだろ〜?いつか必ず立ってやるって思った。

 最後になりましたが、いつもご支援・ご声援を頂いている皆様、本当にありがとうございます。これから来年に向

けてよりいっそう頑張っていきますので応援を宜しくお願い致します。

20位 今泉 奈緒美 JPN 9:56:20 1:05:10 5:22:09 3:24:47





関係者各位

「2005アイアンマンジャパンレースレポート」
■概要

日時:2005年5月22日(日)

会場:長崎県五島市

環境:天候雨のち曇り、気温15.2度、湿度88%

結果:スイム53分、バイク5時間10分、ラン3時間37分

トータル9時間40分 総合14位


このレースに向けて、一年間準備してきたといっても過言ではない。
目標は日本人トップの3位入賞。そしてハワイ権利獲得である。体調も万全。
今回は専属のトレーナーも同行しコンディショニングも完璧である。
これまで結果を残せなかった鬱憤は、ここで晴らす!この気持ちが強かった。
今回は過去最強の面子で、ここで勝つことは日本人最強であることを立証する場であり、大きなチャンスであると考えていた。

また、コース、天候も味方してくれた。今回雨ということで高度のバイクテクニックが要求される。あまり知られていないが 、私の得意とする分野はバイクの下りである。
学生時代、命がけで峠を攻めた賜物であろうか。
この雨の中、TUFOのスリックでS3LITE21mm、空気圧は10気圧。このセッティングで 特に下りをガンガン攻め、後ろに大きく水をあけるプランがイ メージできている。


■スイム

今回はスイムの練習を毎週1回〜2回してきた。例年と違うのは そこである。
例年はレース前に数回泳ぐのみで、スイムではいつも苦戦を強いられる。
スイムは技術とリズムであると考える私は、この今回の練習で現段階では十分だと考えている。

位置取りは内側から10mほど。外側にはオリンピアンの西内選手や竹内選手という、スイムが得意なショート出身の選手がい る。位置取りひとつでどういう戦略かが手に取るように分かる 。

スイムスタート。今回のスイムのテーマはピーター・クロプコ 選手と、ジェイソン・ショーティス選手をマーク。彼らとラン スタートを同時に始めるには、このスイムで彼らより前にいる ことにより、有利にレースを運べる。

スイムの得意な西内選手と竹内選手が外側から飛び出し、寄せ てくる。イン側にいた私はその後ろにつきうまくパックにもぐ りこむ作戦を取る。
うまくいった。そのパックには私以外数人いる。考えていたよ り流れが強く、キャッチ主体の泳ぎにシフトし、うまく温存し ようと考える。泳力の高い西内選手はそのパックを引き離しに かかり、誰もついていけない。

2位集団となった我々のパックは、私以外に、竹内選手、クロ プコ選手、その他外人選手1名の4名。いったん背泳ぎで後ろを 確認し、差が開いている事を確認。この2位集団のペースは速 くなく、呼吸は楽だ。一周目を終わり、集団のペースが一気に 上がる。この揺さぶりに対応できるよう準備をしていた私は離 れかけたパックに何とか追いつくことができ、スイム終了時点 では、ウエットをどのように脱ぐかをイメージしていた。

スイム終了。タイムは53分。まずまずだ。この状況で53分は上 出来である。しかも全く疲労感が無い。イメージどおりにウエ ットを脱ぐとバイクにまたがり、バイクスタート。


■バイク

うまくトランジットでき、飛び出した私は後方を確認し、しば らく選手が来ていないことを確認。この時点で2位を走ってい ることになる。
マークしているクロプコ選手、ジェイソン選手 はまだ姿も見えない。イメージどおりのレース展開に鳥肌が立 つ。
客観的に自分を評価すると、バイクラップは間違いなく優 勝候補の二人に引けは取らないはず。少なくともNZでのバイク の走りができれば、バイクゴールはトップであるに違いない。
なんて甘い考えを持っていたようだ。

クロプコ選手が追いついてきた。しばらく私の後ろを走ってい る。様子を伺っているのが分かる。私をパスし私は3位に後退 。だが全く焦る必要は無い。
私のほうがバイクが強いので、 遠くはなれたところでペースメーカーにしよう。と考え、彼の50m 程度後ろを走る。

なぜドラフティングぎりぎりの直後を走らないかというと、後 で抜き返す絶対の自信があるからである。ところがその考えも 甘く、じりじりと離され、見えなくなってしまった。
その後50km地点でジェイソン選手が追いついてきた。ポジショ ンや踏み方、回し方からも、クロプコ選手より一枚も二枚も上 手である事が察知できる。

ここは気持ちを入れなおし、ジェイソン選手の20M後方につく 。アンチドラフティングである私は、この程度は距離を開けな いと気が済まないのである。

その後テクニカルなコースが続く 。コーナーに砂が乗っている気配はないが、前を行くジェイソ ン選手がこのコースに手こずっているようだ。テクニカルな下 りであるが、抜いてしまいそうになる。
過重のかけ方、ブレー キングに問題がありそうだ。やはりオーストラリアにはこうい う練習が出来る環境はないのだろうか?なんて思いながら、登 りで少し離され、体力を温存し、下りで追いつく作戦に変更。
しかしこれでは前を行くクロプコ選手に追いつくことは出来な い。

その後トップを走っていた西内選手をパスする。考えていたよ りもバイクで健闘しており、少し驚いた。
75kmくらいの折り返しでクロプコ選手と1分半の差がある ことを確認。その後日本人選手は河原選手が7分差にいる。
先 月宮古島大会で優勝した松丸選手には8分以上の差があること を確認。

バイク後半を最も得意とする私にとって、この数字は一気に奮 い立たせる材料となった。
簡単に予測すると日本人2位に20分 以上の差をあけることができる。
ランで3時間一桁できっちり 走ることができれば日本人トップ&ハワイゲットであろうと予 測する。失速しても3時間10分のランがあれば十分戦える。な んて妄想をしていた。

その後周回コースに入り、3kmの登りにさしかかる。ジェイソ ン選手、西内選手の二人ははるか後方である。単独2位に浮上 し、なんと目の前にクロプコ選手が見えるではないか!
しかもVIKINGの仲間が応援してくれている。その二重の喜びで 涙が流れる。まだレースの半分も終わっていないのにまるで勝 利を確信したかのように・・・

坂を下り、平地になる。クロプコ選手は見えている。ここは燃 え上がった闘志をむき出しに一気に加速しようとする。
しかし、すでにその時点で今回のレースは終了してしまった。
突然体の力がはいらなくなり、DHポジションが取れなくなる。
これまでも心拍数は150前後をキープしていたことは確か。オ ーバーペースではない。補給食もとってきている。なぜ・・・
あとはただのサイクリングにもならない。周回遅れにした人た ちに抜かれていってしまう。併走して話しかけられてしまう程 。「コラム見てます」「あ、ありがとうございます」そういう 会話を何人かとした。

気持ちはまだまだ戦う姿勢を持っている。なぜなら、3年前ラ ンで突然3時間02分で走ったことがあるだけに、今失速しても 巻き返すことだできるかもしれないという考えを持っていたか らだ。

150km地点では韓国のパク選手にパスされる。心拍数は1 10台である。でもどうしても体が言うことを聞かない。
結局4位でバイクゴール。バイクラップは5時間10分ほど。
しかし大きく失速したため、すぐ後ろにはずらりと選手がいる はずだ。


■ラン

とりあえず走り出す。姿勢,ピッチ,リズム,動きを確認しなが らスピードにこだわらずに走る。
後半に備え、前半から抑えて 走る計画である。少なくとも現時点では日本人トップであるか ら、抜かれることはあっても上位入賞は可能であると自分を励 ます。

はじめの折り返し前でパク選手とは5分差。あきらかに勢いが 違う。
私がキロ5分なので4分を切っているはずである。
折り 返し後、河原選手とすれ違う。これまた4分を切っている走り である。
案の定,その後も選手がどんどん来る。自分のこの走りからす ると3時間15分を目標に変えたほうが、気持ちが切れずに済 む。

1キロづつペースを測ってみると,キロ5分どころか5分半く らいではないか…これはやばい。
でもこういうときはどうした らいいのか分からない。とりあえず10キロほど走ればリズム もつかめてくるだろうと思いながら,次々に抜かれ,キロ7分を たたき出した。

キロ7分というのは、練習でも走ったことのないスピードだ。 周回遅れの選手にキロ6分を切るスピードの走りの人と併走さ せてもらい,何とかウォーキングクラブ入会だけは避けられた 。
結局3時間37分でゴール。


■総評

まずは感情のコントロールができていないことをはじめ、精神 力の甘さを痛感させられた。
次のステップに向け、自分自身への甘さや生活習慣から見直そ うと思う。
来年この場でリベンジができるよう、誓います。
これまで経済的な援助をはじめ、多大なる御厚情をいただいた スポンサーの方々、また大きな期待を寄せ応援していただいた サポーターの方々に対し、この場を借り深くお礼申し上げます 。

以上




関係者各位

「2005 宮古島 レースレポート」
大 会 名      第21回全日本宮古島トライアスロン大会

日  時      2005年4月17日(日)

場  所      沖縄県宮古島

距  離      SWIM 3km,BIKE 155km,RUN 42.195km

気  象      曇り時々雨(気温20.5度)

成  績      856位
          12時間43分16秒
          SWIM 01:07:59 BIKE 05:40:45 RUN 05:54:32


 朝5時、宿舎を出発。会場でバイクセッティングしてたら、ちょっと緊張してきました。
ウェットスーツを着るために女子更衣室にいたら、けっこうな土砂降りが!でもすぐ止みました。

 砂浜に行ったら、すごい人の数で、もうみんなどこにいるか分からなかったけど、しげさんとなおは最前列付近で発見出来たので、思わず「しげさ〜〜ん!なお〜〜!いってらっしゃ〜〜い!」と叫んだら気づいてくれて、出発前最後に笑顔を見ることが出来て嬉しかったです。

 時計を見てたらいきなり前方が泳ぎだしました!
あれっ?!いつスタートの合図鳴ったの?!
まあとにかく泳ぎ始め、周りの人にガンガンぶつかり、泳ぎにくい。。。
でもベタなぎで、水も澄んでて、その点ではすごく泳ぎやすかった。
ジャパンに比べると、周りの人口密度は高かったんだけど、それでも数倍泳ぎやすかったです。

 バイクに入って、あんまり疲れていないのを実感。これまででは一番スイムを練習してきたから良かったのかな。
また、宮古のコースは平坦で、とても走りやすくて、とても気持ちよく走れました。
これまたジャパンと違うところは、走ってる人の多さ。抜いても抜いても、ず〜っと人が見えてて、いい目標になりました。

 暑くなかったので補給も順調に摂れて、途中、失速し始めたとこもあったけど、ここが正念場〜〜と思ってこらえてたらまた元気になってきたり、いいリズムで走れました。
東平安崎に着いたとき、あ〜〜〜!去年ネットで見た、ここだ〜〜〜!と思って嬉しくなりました。
他にも、子供達が島の踊りを踊ってるのを見た時も、とってもかわいくて嬉しくて、元気が沸いてきました。

 ようやくバイク終了。あれっ?!しげさんが服着てその場にいる。なんで??
トランジッションはまた8分くらいかかり、ランに飛び出すとしげさんが「足切った。。頑張れよ!!」と声をかけてくれました。
すごく残念だったけど、今は自分が頑張らなきゃ!でもバイクの疲労で、足がビリビリ痛い。
でもきっと2、3km走ってれば少しは軽くなるかな、と思い走り続ける。でも痛い。

 この冬は、足の甲の故障で、全然練習出来てなかったので、そのままの実力しかない。
だからタイムうんぬんよりも、目標は「歩かないこと」。
「痛くない×2」と念じてもやっぱり痛い。まだ10kmも行ってないのに。。
でも往路はずっと向かい風、だから復路はきっと追い風だ!まずはハーフまでがんばろう。

 折り返してほんとに追い風に!依然として足は痛いけど、この10kmを一番がんばろう!
ペースを上げたつもりだったけど、全然上がってなかった。やっぱり痛い。。。
明らかな練習不足の表れ、、、なんと、歩いてるおじさんに抜かれる程遅い!でも絶対歩くな!それだけは必死で自分に言い聞かせました。

 あと10km。でも1kmに8分〜9分かかってるから、まだまだ続く長い道のり。
ほんとにほんとに、次ロング出るときは絶対!!ちゃんとランの練習して出なきゃ!!!っと、つくづく反省しながら走りました。

 ついに!ようやくゴールへ!競技場の入り口で、岩佐さんに会えたとき、心から嬉しかったです。
無事完走できてよかったーー。やっとやっとこの痛みから解放される〜〜。

 実は、、、 今回のレースに向けては、いまいち意気込みが足りませんでした。
宮古のレースを知りたくて、宮古を体感したくてエントリーしたけど、日常に起こる様々な問題に思い悩むことが多くて、そんな中での練習にはどうしても気合いが足りなくて。。。
VIKINGのスタッフなのに。でも自分が今後どうしたいのかさえも、分からなくなってきていました。

 でももちろん、出るからには、完走は絶対。
練習不足でも、ゴチャゴチャ考えることとかいっぱいあっても、今の自分の精一杯は出し切ろう、と思い、レースに臨みました。

 レースに出てみて、本当に良かったです。
レース前のモヤモヤがスッカリ晴れた気分です。

大会を前にして、いろんな方々の目標を聞けて、また、それに向けて頑張った人たちを見れたこと。
そして自分も、きついことや痛いこと以上に、楽しかったこと。
自分ももっと頑張りたいんだ、と改めて感じたこと。
ランの時「どんなに遅くても絶対歩かない」と決め、それを達成できたこと。

 もう迷わず、次へ向かって頑張りたいです。
スイムバイクラン全部、そして自分自身が成長できるように頑張ります。
 最後になりましたが、応援してくださった皆さん、ツアーでご一緒させて頂いた皆さん、VIKINGのみんな、心から感謝の意を表します。
本当に、ありがとうございました。


やっとこさゴールです。あ〜〜長かったーー☆


関係者各位

「2005 宮古島 レースレポート」
大 会 名      第21回全日本宮古島トライアスロン大会

日  時      2005年4月17日(日)

場  所      沖縄県宮古島

距  離      SWIM 3km,BIKE 155km,RUN 42.195km

気  象      曇り時々雨(気温20.5度)

使用機材     レースウェア:デソト トライショーツ2005
           シューズ:サッカニ−(Grid Fastwitch Endurance)

補給食       カーボショッツ(25g*15個)

成  績      女子優勝
          9時間02分12秒
          SWIM 41:42 BIKE 5:32:05 RUN 3:47:25


 アイアンマンNZから6週間。今回の宮古島の目標はもちろん優勝。ピークをもってくるのはアイアンマンJPなので、調整はしてないし、練習の一環で刺激を入れる為のレース。調整はしてないけど、今回はレース前に色々あり、思うように練習出来なかった。
 レース前日、またNZの時のように一睡も出来ないで朝をむかえた。

 スイムは、バイクでペースをつかみやすいように、少しでも早くスイムアップするのが目標だった。途中ペースが凄く楽で、こんな集団にいたらまずいと思い、焦って泳いでいたけど、なかなか前の人を抜くことが出来ずこのままのパックで行く事にした。残り1kぐらいで、松丸選手や田村選手と同じパックとゆう事に気づき、「どうゆう事なんだろ〜?」っと思いながらスイムアップしたら、予想より速いタイムでビックリした。でも、タイムが良いだけに、ラスト600mぐらいは離されないように必死に泳いだ。

 バイクに移ると、すぐに心拍数が180拍を超えていた。いつもなら、10分ぐらい経つと落ち着いて脈が下がるのに、しばらく経ってもずっと180拍以上。「うわー今回は凄く追い込めているなぁー」って思っていた。だけど、なんかおかしい。踏めないし、回せないし、とりあえずキツイ。でも、もちろん頑張るしかなかった。

 ランに移った時は「この足で走れるのかー?」ってくらい足が重かった。でも、今までトップで来ているのだから抜かされるわけにはいかない。21kの折り返しで2位との差が8分と初めて分かった。バイクしか自信がないのに、予定より2位に差を開ける事が全然出来なかった。ランの練習はまだしていないから、今回もまたもや根性走り。時計を見ながらひたすらキロ5分で走るように心掛けた。どうにか1位でゴールする事が出来きて嬉しいけど、悔しさのほうが大きい。

 アイアンマンNZはバイクでコースミス、宮古島では実力を全く発揮する事が出来なかった。だから、アイアンマンJPでは納得いくレースをし、優勝目指して頑張りたい。

バイク!!

女子優勝の表彰式☆


関係者各位

「2005 宮古島 レースレポート」
大 会 名      第21回全日本宮古島トライアスロン大会

日  時      2005年4月17日(日)

場  所      沖縄県宮古島

距  離      SWIM 3km,BIKE 155km,RUN 42.195km

気  象      曇り時々雨(気温20.5度)

使用機材     レースウェア:デソト トライショーツ2005
           シューズ:ニューバランス

補給食       カーボショッツ

結  果      スイム:39分26秒(8位)、バイク:計測不能、ラン:リタイヤ

 今回のレースはズバリ、逃げ切り優勝を狙っていた。スイムを上位で上がり、40km地点では先導車の後ろにつけ、バイク終了時には2位に大きく差をあけ、ランでこれまでにないほどの粘りを見せ、7年ぶりとなる日本人優勝することをイメージしていた。
 ところが残念なことに、リタイヤする事になってしまった。主な要因は、スイム終了時に珊瑚か岩で足を切ったからです。
 精神的にも肉体的にも、先月のNZ以上に充実していただけに、無念です。今回の結果をプラスに考えるとするならば、次のレースの勝利への貪欲な気持ちが高まったということでしょう。
 来月のアイアンマンジャパンでは、悔いのないレースを誓います。


【スイム】

 イン側10m、最前列に位置をとった。先月のアイアンマンNZで位置取りがうまくいってはいたが、完璧ではなかった。そこで今回は更に完璧に近い位置を狙っていた。多くは日本人という事もあり、スイムの実力が事前情報で既にチェック済み。
 35分程度で泳ぐテイケイの2選手と疋田選手。37〜38分程度で泳ぐショートを主戦場としている数名。40分程度で泳ぐ国内ロングトップ選手、他大集団。昨年は41分のスイムの大集団で上がったため、今年は38分程度で泳ぐ選手にうまくもぐりこむ作戦を考えていた。もちろん、これまでの練習でスイム練習に多くの労力を費やす事はできていない。その他の練習等に充てたいからである。よって、とにかくはじめのスイムでは無理をしない事を念頭に置く。
 スイムスタート。600mのブイで初めてのコーナーとなる。ここまでは位置取りに気を遣い、うまく集団につけることを考えていた。実力以上のペースで泳いだが、コーナーを過ぎてからは次第に前の集団から離れていく。その選手達は今回私が目標としていた37〜38分で泳ぐ選手達だ。
 ところが700mくらいで位置とりに失敗した平松選手が私を抜いていく。平松選手も38分程度で泳ぐ泳力があると睨んでいたため、その後ろにつくが、前の選手との差は開く一方。
 1700mのカーブを過ぎ、のこり1300mの直線を残すのみとなった。ここではペースは落ち、呼吸も楽になっていた。ここでイメージするのは次のトランジションとバイクのすべりだし。
 十分イメージは出来た。いつでもウエットを脱ぐ心の準備は出来ている。スイムゴールは間近。スイムゴール。トランジションもレースのうちである。速やかに砂浜に上がり…
 その最後の一歩で力強く地面を蹴る。ところが、その最後の一歩で不運にも珊瑚か岩を踏んでしまう…トランジションも足を地面につくと痛みが走る。これはヤバイと思っていたがやはり血が出ているようである。


【バイク】

 勢いでまたいでしまう。ここで考えるのは、この怪我は大丈夫なのか?バイクでも足が痛いのに、ランは出来るのか?傷に砂が入っているのが分かる。踏みこむとその砂がジャリジャリして痛い。
 素人考えだが、破傷風になったりはしないか?なんて考える。でもここまで来たから、バイク155kmはサイクリングでもいいからこなそう。
 もしかしたら傷はたいしたことないんじゃないか?痛みと傷の深さは一致しないことは分かる。この後いつから練習を再開出来るのか?
 そういう事を考え続け40kmを過ぎた。不運はまだ続く。パンクである。修理している間に多くの選手が抜いていく。女子選手にも抜かれた。今泉選手である。
 パンク修理後、サイクリングに切替えた。それが最善の策だと判断し巡航すると、先ほど抜いた今泉選手がいた。体調不良でテーパーをかけていない彼女は非常にきつそうである。
 その後そのまま100km過ぎまでは単独走。その後藤原選手が追いついてきた。このまま集中力のないサイクリングを続けても練習にもならないと思うが、ここでやめても会場までは遠い。そこで、ドラフティングにならない程度に藤原選手のペースにあわせ巡航する。
 バイクゴールまで行った。現在15位。バイクはただのサイクリング程度だったから、全く疲労感もない。ランニングが出来るならば、マラソンのベストを出せそうである。しかし、バイクゴールはコースを外れ、リタイヤをすることにした。やはり血が出ているので、まずは応急処置をした。

 レースが終了し、無念だけが残る。しかし、私が指導している女子選手の今泉選手が、至上最年少初出場初優勝を飾ることが出来、笑みがこぼれる。唯一の心の救いです。
 傷の具合はたいした事はなく、次のレースには支障がなさそう。次のレースに全力を注ぐだけです。

 最後になりましたが、応援・ご支援してくださった方々ありがとうございました。残念な結果に終わりましたが、次のレースでは、悔いのないようなレースをします。


スイムアップ☆

バイク☆


「2005 Ironman NZ レポート」
大 会 名      アイアンマンNZ

日  時      2005年3月5日(土)

場  所      ニュージーランド タウポ

距  離      SWIM 3.8km,BIKE 180km,RUN 42km

気  象      晴れ

使用機材     レースウェア:デソト トライショーツ2005
           シューズ:サッカニ−(Grid Fastwitch Endurance)

補給食       カーボショッツ(50g*10個)

成  績      女子総合5位
          10時間23分42秒
          SWIM 56:09 BIKE 5:34:28 RUN 3:48:13


 2004年のアイアンマンハワイが終わってから4ヶ月、頑張って練習してきた。
今回アイアンマンNZは、ピークをもってくるジャパンの為の課題見付けと、ハワイゲット!バイクはしっかり練習出来ていたので、どこまで行けるか楽しみだった。目標のタイムは5時間15分。

 レース前日、9時にベッドに入ったが全く寝られず1時近くまで起きていた。もーいいやぁーって半ば開き直っていた。2時間ぐらいしか寝られなかったけど、目覚めはスッキリ。


 レース当日、少し薄暗い中のスタート。あっという間に後から来るエイジ選手に巻きこまれ、どんどん抜かされていった。なかなかペースの合う人がいなく、結構蛇行して泳いでいたと思う。
これは確実に1時間5分以上かかっているだろうと、ドキドキしながらスイムアップしたら56分でビックリした。
レース1ヶ月前からした、週1・2回の ポイント練習の成果だろう。

 バイクに移り、初め登りが多く息も上がりきつかったけど、20K過ぎから足も動くようになり快調に走り出した。
すごく気持ち良く、いいペースで走りフロリダで優勝したBella選手に追い付き、離す事が出来た。おーこのぐらいのペースなのかーっとレース中に自信を持つ事も出来た。

 が…45kmの折り返しを過ぎてすぐに、ドラフティングをとられてしまった。あれは何なんだ?ドラフティングなんてしてないのにー。前の人を抜く時、少し時間がかかってしまったから?運が悪くそこで4分間の停止。
そこからは、完全に単独走だった。あーもう最悪ってずっと引きずりながら走っていた。あっという間に2周目に入る。まだ足も軽いしペースも上がってきた。4分間、止められていた時に抜かされた選手に追い付き、抜き返す事も出来た。

 が…またすぐにハプニングが。2周目の人は、右折しなくてはいけないのに、右折せず1周目の人と一緒に下って行ってしまったのだ。
なんて言っても下っているので、なんかおかしいって気づくまで少し時間がかかった。でも、周りにいる人があきらかにペースが違う事に気づき、おじさんに聞いたらまだ1周目と言われ、慌てて戻る事に。
でもずっと登り。軽く15分はタイムロスをしてしまった。やっと正しいコースに戻って走っていたら、堀陽子選手が前に。追いつかれてしまったのだ。

135kmの折り返しぐらいから、少しずつ疲れ出してきた。気持ちも切れかかっていた。
でも、やっぱり頑張らなきゃっと、どうにかDHポジションを崩さず180kmが終わった。

 ランはまだあんまり練習していないから、あんなもんなのかな?
まぁもっと上位、2位か3位でバイクフィニッシュしていたら根性走り出来ていたかもしれないが…。

 今回、5時間15分で走ったんだっという結果が欲しかった。だけど、実際は5時間34分。
まぁコースミスがなかったら目標としていたタイムが出せたと思うと、内容的には良いレースだったと思う。
練習成果もしっかり発揮出来たかな?

次のレースは宮古島で、次にアイアンマンジャパン。
どちらもバイクラップをとって優勝したいと思う。

女子プロ表彰台にて☆


「2005 Ironman NZ レポート」
大 会 名      アイアンマンNZ

日  時      2005年3月5日(土)

場  所      ニュージーランド タウポ

距  離      SWIM 3.8km,BIKE 180km,RUN 42km

気  象      晴れ


【結果】

スイム:50分16秒、バイク:4時間53分41秒、ラン:3時間26分02秒、トータル9時間5分03秒
総合20位(日本人3位)

 今回、1287名がNZアイアンマンに挑戦。男子プロカテゴリーは30名出場、ハワイのスロットは8。日本からのプロは小原選手、西内選手、田山選手のオリンピック経験組と今枝選手、私の5名。
 私としては、このレースはまずバイクを4時間40分で行くこと。それから、ハワイ獲得、日本人トップという事を目標に掲げていた。世界を視野に入れるならば、バイクタイムの目標が一番だと考えていた。


【スイム】

 イン側5mの前から2列目に位置をとった。日本人では、小原選手と今枝選手の間に位置していた。
NZはスイムの強い選手が多く、層が厚いのでうまくパックにもぐりこむ作戦を取る。
 スタートし、うまく集団にもぐりこめたが、先頭集団ではなく第2パックといったところか。今の力ではここにいて力を温存した方がはるかに有利である。
 スイム折り返し後、集団のペースが一気に落ちるが、そのまま耐える。終わってみると50分といういい記録であり、疲労感もない。
 その後長いトランジッションランを終え、バイクに移る。


【バイク】

 はじめ10kmほどは単独走だが、そこしづつ前の選手を拾い始める。20km地点で5名近くのパックになった。ドラフティングにならない様に注意しながら、巡航する。
 30km地点で田山選手と小原選手に追いつく。40km地点では西内選手に追いつく。日本人4名はこのパックにいることになる。このパックは更にペースを上げ、どんどん前の選手を吸収していく。45km地点で折り返し。後ろの選手とすれ違い、差を確認する。
 その後ペースは次第に上がり、無理についていた選手は容赦なく振るい落とされる。60km地点では西内選手、70km地点では田山選手、80km地点では小原選手がこのパックから脱落した。
 バイクの得意な私はまだスピード持久力に余力があり、黙々と巡航。このパックにはケングラーやブレントフォスター、ブライアンローズがいる。
 その後、パックの人数も減っていくが、新たに前の選手を回収する形となる。
 最後の折り返しは135km地点。ここで6位から15位までのパックであることを知る。つまりこの中から上位3位程度に食いこむメンバーが出てくるのだろうと予測する。折り返しで後方の選手を確認、小原選手とは10分差、田山、西内選手とは20分以上の差がついている。この地点でバイクゴールでは、小原選手とは20分弱、田山、西内選手とは30分程度のアドバンテージがあることを予測し、日本人トップは確実であると考えた。
 ラスト3kmは軽くイージーにし、パックから離れる。ここでペースを落とす事は、ランへのつなぎがスムーズに行く。タイムは目標を下回る4時間53分。


【ラン】

 でだし好調、4分15秒/km程度のスピードである。まだランの身体を作っていない私には少しオーバーペースぎみである。12kmの折り返しで10位程度を走っている事を知る。必ずトップ10に入る事を願いながら走る。後方からも日本人は来てない。この折り返しで小原選手とは16分差であることを確認すると、このペースを守ればハワイ獲得、日本人トップという二つの目標をクリアーする事ができる。
 21km地点では1時間33分。トータルで3時間10分というところか…そう考えたが甘くはなかった。その後ラン練習不足がごまかせず、大きく失速。ラスト10kmの折り返しでは小原選手、田山選手と6分の差になっている。でも抜かれる事はないだろうと必死に粘るが、35km過ぎでは田山選手に抜かれ、ラスト3kmでは小原選手にも抜かれてしまう。その時のラップは6分/kmを越えてしまっている。
 田山、小原両選手も私を抜く事になるとは思わなかったと言っているほど、ラストの失速はひどいものだった。


【総評】

 バイクを4時間40分で行くこと。それから、ハワイ獲得、日本人トップという事を目標にしていたのだが、どれも達成できたかった事はこれまでの練習を反省し、見直す必要がある。もちろん、どれもがあと一歩というところだが、プロの世界はそんなに甘くない事は分かっている。
 自分への勝敗をつけるのならば「負け」である事を認めなければいけない。しかしこれからの練習計画を明確に出来たという事は大きな収穫である。
 まだチャンスはある。軌道修正をして突き進みます。

 最後になりましたが、応援・ご支援してくださった方々ありがとうございました。
まだまだ発展途上ではありますが、更なる飛躍を目指し、努力致します。引き続き応援の程、よろしくお願い致します。

レース前日、テイケイの皆さん&VIKINGメンバー
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